CiZfURyYMLU
  • 学科トピックス

学科長インタビュー
表現力が求められる社会背景と生かされるフィールドとは

  • 染岡 慎一 教授 長崎県出身。長崎大学卒業。マルチメディア教材開発、インターネット構築の研究を経て、高品位メディアを使用した社会連携プロジェクトを推進している。さらに、3Dレーザースキャナを使用して原爆ドームのカラーフルスキャンモデルの制作を行った他、建物等の3Dスキャンデータの処理やVR、ARへの展開に取り組んでいる。
  • Close Read More

表現力が求められる社会背景とはどのような背景でしょうか

学生に人気の多くの仕事が近い将来AIに置き換えられるといわれています。折角苦労して資格を取っても就職に有利どころかその資格を生かす仕事そのものがなくなってしまうかもしれません。一方でAIでは決して置き換わらない人間の力があります。第一に"感性"。そして人間の"創造力(クリエイティビティ)"です。感性を磨き、創造力を発揮するための多彩な表現力を身につける事が求められています。新しい社会で生き抜くためにどのような力を伸ばせば良いのか・・・社会背景の変化そのものが「造形デザイン学科」誕生の理由です。


学科の英文名には"Technology"が入っていますね

確かにAIもテクノロジーの産物です。特にデジタル技術は急速に進みます。数年前まで数千万円した4Kカメラが今ではスマホに搭載されていますからね。学科に導入されたレーザーカッターを使うと人間の手では絶対に実現不可能な木や紙の細工が可能です。私たちは、これらのテクノロジーを自分たちの表現力を加速するアンプリファイヤー(増幅器)だと考えています。テクノロジーは、使いこなすことによって私たちの仕事を奪う存在から私たちの能力を加速する道具になるのです。そのためには道具のしくみや動作原理を理解していないといけません。ですからテクノロジーに関する事も基礎からしっかりと学んで使いこなせるようになってもらいたいのです。


高校までの美術の経験を前提としているんですか

1年生前期の生活美学演習はデッサンから始まります。大学に入るまで美術を習っていたり高校の美術部等で活躍していたという学生もいましたが、実際には技術的な背景はバラバラです。授業ではデッサンの基礎・基本から始めますのでこれまで美術の経験がない人でも心配は不要ですし、経験がある人もその技術レベルにあわせた指導を行っています。


ここで得た力は社会でどのように生かしていけるのでしょうか

多くの企業が、アイデアや表現力は会社の大切な資源でありAIで置き換えることができないという事に気づき始めています。在学中に磨いた創造力は、企画・開発、デザイン・クリエイティブ部門はもちろん、広報、マーケティング、設計、製造など、さまざまな専門部署で幅広く直接的に発揮できるものです。学科で経験した「描く」や「造る」事はその技術を高めるだけが目的ではありません。それらの技術を駆使して人を笑顔にするために何かを「企む(たくらむ)」力を伸ばしてもらいたいのです。これをクリエイティブマインドと言います。どんな仕事でもクリエイティブマインドが必要です。仕事は表現活動だからです。

1